お代は、いりません。

キーホルダーの金具が、また壊れた。

作ってもらったお店で、直してもらう。

前回はお支払いしたのに、

今回は「いりません」。

縫製ならともかく、金具の破損なのだから

壊れた責任も材料費もお客の我側。

頑なに逃げられたので、

ご好意として受け取ることにし、

帰り道、買物ついでの果物を差し入れた。

すごく喜んで受け取ってくれて、

「お代はいりません」は本気だったと思いたい。

日本人も同じだけど

遠慮と好意の狭間が難しい。